ライトピラティスとは

基本理念

ジョセフのピラティスメソッドの「全ての人をより健康にし、心と体を調和させたい」というコンセプトは素晴らしいものです。なぜなら現代人の生活は彼の時代よりも複雑化し、体を使う機会はさらに減り、ITの発達と共により多くのストレスにさらされています。だからこそ人の機能性を高めるためのトレーニングシステムとして今最も最先端の科学的リサーチに基づくファンクショナルトレーニングの方法論を取り入れることによって、21世紀の現代によりマッチした進化したピラティスが必要とされているのです。「ファンクショナル・ピラティス」はピラティスメソッドの持つ「動きとその動きを行なっている自分自身をその呼吸とともに完璧にコントロールすること」という基本的なメソッドを活かしながら、動きの質を向上させるためのファンクショナルトレーニングの理論を取り入れ再構築された、より進化した最新のピラティスなのです。

ピラティスの始まり

1880年、体操選手を父に自然療法士を母に持つドイツ人のジョセフ・H・ピラティスはドイツに生まれました。1910年代中盤、ジョセフはイギリスで捕虜になった際に仲間の捕虜の体力づくりのために開発したメソッドを「コントロロジー」と名付け、収容所内で指導を続けました。これがのちの「ピラティスメソッド」の始まりです。 ジョセフはのちに移民としてアメリカに移り、様々な運動器具を開発、自身のスタジオを作り、1967年になくなるまでピラティスメソッドの普及に生涯を費やしました。

ジョセフのコンセプト

ジョセフは人のどのようにして体力、健康を増進すれば良いのか、当時としては革新的と言えるコンセプトを打ち出したのです。それは1934年に出版された「ユアヘルス」に著されています。現代人の多くが抱えている様々な不調や問題を解決するために心と体の完璧な調和を目指すものであり、その方法として自分自身で全身のあらゆる部位をコントロールして淀みなきスムースな動きと自然で力強い姿勢を手に入れることができるエクササイズを行うべきだと説いています。どのエクササイズも過度な緊張状態で無理な力を発揮するのではなく、適度なリラックスと自己を十分にコントロールすることができる最適な負荷がかけられ、常に正しい動作と呼吸を意識しながら実施されます。それによって脳と心と体が繋がれていく。これこそがジョセフの考えたピラティスのメソッドです。

ファンクショナルトレーニングとは

ファンクショナルトレーニングの概念そのものは(その名称が使われたかどうかは別にして)、人類がトレーニングを始めた極めて初期の段階から存在するものです。高く飛ばなければいけないから高く飛ぶための訓練をする。重いものを持ち上げなければいけないから重いものを持ち上げるための訓練をする。正確に獲物を捉えるために槍を投げなければいけないから、正確に槍を投げる訓練をする。必要に迫られるから、その目的を達成するための機能的な(ファンクショナル)トレーニングをすることこそ、まさにトレーニングの原点です。 それがここ10数年で「ファンクショナルトレーニング」という名称でカテゴライズされ、アスリートはもちろんより機能的に動きの質=人生の質(Quality Of Life)一般の人々にまで普及しました。今、ファンクショナルトレーニングは全てのトレーニングシステムの根幹を為すものなのです。

なぜファンクショナルトレーニングなのか?

あらゆる人にとって、目的とする機能を獲得するためのトレーニングがファンクショナルトレーニングだと言えるでしょう。ではその最高峰とは何か、それは軍隊であり、オリンピックやメジャースポーツを頂点としたチャンピオンシップスポーツです。そこでは「勝利」こそが最重要課題であり、それには莫大な経済活動が伴います。ですから真に効果的なファンクショナルトレーニングとは何かについての研究には多大な資金とエネルギーが費やされ、常に結果が求められ、アップデートし続けられます。だからこそファンクショナルトレーニングの理論は今(ピラティスを含む)あらゆるトレーニングメソッドのベースとして取り入れられ、そのメソッドを進化させているのです。

ファンクショナルピラティスとは

ジョセフのピラティスメソッドの「全ての人をより健康にし、心と体を調和させたい」というコンセプトは素晴らしいものです。なぜなら現代人の生活は彼の時代よりも複雑化し、体を使う機会はさらに減り、ITの発達と共により多くのストレスにさらされています。だからこそ人の機能性を高めるためのトレーニングシステムとして今最も最先端の科学的リサーチに基づくファンクショナルトレーニングの方法論を取り入れることによって、21世紀の現代によりマッチした進化したピラティスが必要とされているのです。「ファンクショナルピラティス」はピラティスメソッドの持つ「動きとその動きを行なっている自分自身をその呼吸とともに完璧にコントロールすること」という基本的なメソッドを活かしながら、動きの質を向上させるためのファンクショナルトレーニングの理論を取り入れ再構築された、より進化した最新のピラティスなのです。

なぜ「リフォーマーピラティス」なのか

ピラティスリフォーマーはジョセフの発明した様々な器具の中でも最もベースとなるだけでなく、全てを包括した「ピラティス・マシン」の一つの到達点です。 リフォーマーを使うことによって初心者でも安定した動作の軌道を適切な姿勢で行うことができ、エクササイズはただ鍛えるだけでなく、動きと体の矯正に最も効果的な器具の一つです。また上級者にとっても動作を行う筋肉、筋膜、関節、骨に負荷をかけることができ、動作そのものを強化することができるのです。 器具を用いない「マットピラティス」は動作のガイドラインがないために、実施者は「物差しのないまま線を引く」ような高度な能力が求められます。つまり本来は「リフォーマーピラティス」という物差しのあるトレーニングを通して正しい動きの軌道と求められる能力を身につけた後、より高度なコントロールを学ぶ方法として「マットピラティス」があるのです。 「ファンクショル・ピラティス」はより多くの人たちに、自身の動きと体の質を高める方法として、日常的なトレーニングプログラムにピラティスを取り入れてもらうために、分かりやすい物差しを持つ「リフォーマーピラティス」が中心なのです。

なぜ「スパインコレクター」なのか

都市部に住む座業労働者は一日21時間以上座っているか寝ている姿勢だと言われています。つまり立っているか歩いている時間は3時間以下なのです。そして我々は座っていても立っていてもパソコン・スマホの画面を常に見ています。背骨は丸まり、その状態で背骨の周りの筋群は固まっています。背骨の本来の可動性は失われ、姿勢は崩れ、それが腰痛、肩こり、頭痛など様々な弊害を生むだけでなく、動作のパフォーマンスは失われ、動きにくく怪我のしやすい体を作り出しています。「スパインコレクター」=「背骨を正しもの」とはまさしく失われた背骨の可動性を取り戻し、ただ動くだけでなく、その動きに必要な筋肉を強化し、脳に正しい姿勢とそのための筋肉の使い方を教育してくれます。スパインコレクターを使ったエクササイズを数分行うだけで、多くの人は姿勢が改善しより大きな深い呼吸が可能になり、視界が広がり、脳までもが活性化する感覚に驚くでしょう。ファンクショナルピラティスでは、最新の運動理論に基づき、誰でも簡単にスパインコレクターの効果を感じられるエクササイズルーティンとその指導法が含まれています。

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